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離婚をすると子供の健康に影響が?科学的にも明らかになった離婚の弊害

2015年02月09日 13時00分

離婚は子供の健康にどのような影響を与えるのでしょうか(写真:Shutterstock.com)

離婚が子供の肥満に与える影響を調査

 ある統計によると、日本では現在、3組に1組の夫婦が離婚するともいわれています。晩婚化、女性の有職率、熟年離婚等、理由は様々ですが、そんなに多いとは驚きですね。

 離婚には様々な理由があるとはいえ、夫婦の間に子供がいた場合には、少なからず精神的、身体的ストレスが及ぶのではないかと考えられます。今回は、両親の離婚が子供の健康状態、その中でも「肥満」に与える影響についてノルウェーの研究グループが研究した論文をご紹介いたします。

 調査は、ノルウェーの127カ所の小学校3年生およそ3000人を対象として行われました。身長、体重、胴囲を測定し、その結果から総合的な肥満の度合いや、腹部の肥満の程度などを計算しました。その結果と、両親の結婚状況を照らし合わせ、離婚と肥満との関係を検証したのです。

男の子だけに肥満の影響

 すると、体重から計算した全身の肥満度は、両親が離婚した子供は両親が結婚している子供の1.5倍以上となっていました(※)。また、腹囲から計算した腹部の肥満度についてはは2倍近くなっていました。次に、影響を性別で解析したところ、この結婚状況と肥満との関係が顕著に現れるのは「男の子」だということが判明しました。

 なぜ男の子だけが両親の離婚によって肥満になりやすくなるのか、その理由はまだ明らかになっていませんが、家庭環境やストレスは子供の健康に大きな影響を与えることは間違いないようです。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Biehl A, Parental marital status and childhood overweight and obesity in Norway: a nationally representative cross-sectional study., BMJ Open.


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