- 動脈硬化

1月31日は愛妻の日!ラブラブパワーはあの病気を寄せ付けない!?

1月31日は「愛妻の日」
結婚式、牧師さんの「あなたは妻を一生愛することを誓いますか?」という質問に「はい、誓います!」と答えたあの日から、変わらぬ気持ちで妻を愛し続けていると胸を張って言えますか?
1月31日は英文字のI(アイ)と31(サイ)にかけて、愛妻の日です。これは、群馬県の嬬恋村に本部を置くNPO「日本愛妻家協会」が決めた日で、同協会により、毎年愛妻イベントも開催されているようです。
夫婦仲と病気の関連を研究
夫婦仲は良い方が、気分も良く、いつも元気でいられることは間違いなさそうです。牧師さんの問いに、「病めるときも健やかなるときも」というくだりがありましたが、米国の研究グループは、パートナーとの関係性は、ある病気と関連があるという研究結果を報告しました。
動脈硬化予備軍かどうかを調べた!
研究グループは、健康な既婚または事実婚の状態の男女約300人(平均年齢42歳)を対象に検証を行いました。4日間の日常生活を1時間ごとに調査した上で、現在あるいは最近のパートナーとの関係について、良好であると思っているかどうかアンケートを取りました。
さらに、頸動脈の内側の壁の厚さ「頸動脈内膜中膜厚(IMT)」を超音波検査で調べました。IMTは、動脈硬化の指標で、厚くなっているほど動脈硬化が進んでいると考えられます。
夫婦円満だと動脈硬化になりにくい!?
その結果、夫婦生活が良好だと、IMTの値が小さく、良好でないと値が大きい、つまり夫婦円満な方が動脈硬化になりづらいという事実が判明したのです(※)。この結果は年齢、性別、人種、学歴などに関係なく同じでした。また、夫婦間の交流の頻度にもよらなかったことから、遠距離であまり会えないカップルでも、愛があればOK!ということもわかりました。
ところで、「妻が夫に言われたら嬉しい言葉」としてさまざまなランキングがありますが、「ありがとう」「幸せ」「愛してる」「かわいい」「(料理が)おいしい」が大体いつも上位に来ているようです。愛妻の日、照れずに妻に愛の一言をささやいてみてはいかがでしょうか?
監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。