• 歯周病
  • 動脈硬化
病気・医療

歯やお口の健康を大切に!
歯周病で血管の病気リスクが増大

2015年06月09日 09時00分

 歯の病気は、生活の質への影響だけでなく、時には体の病気に関連することが報告されています。中国の研究グループは、歯周病と動脈硬化との関係を調べました。


212 toothbrush

写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Thegreenj/クリエイティブ・コモンズ 表示-継承 3.0 非移植)

 6月4日~10日は、「歯と口の健康週間」。

 歯がとても大切ということは、MYCODEトピックスでも「歯が抜けることと動脈硬化の関係」「歯の有無と認知能力や運動能力との関係」でお伝えしました。
 歯周病と動脈硬化の関係について、中国の研究グループが調査しました。

比較的太い動脈で起こる動脈硬化とは

 本研究で調べられたのは、動脈硬化の1種のアテローム性動脈硬化症。アテローム性動脈硬化症は、比較的太い動脈の内膜に「アテローム」と呼ばれるドロドロした粥状(じゅくじょう)の脂肪性物質がたまって、動脈硬化が引き起こされ、血流が減少したり止まってしまったりする病気です。

歯周病の症状と動脈硬化の指標を調べたところ・・・

 研究グループは、平均年齢70歳で歯が10本以上残っている847人を対象にして、歯周病と動脈硬化の関係について調査しました。

 その結果、口の衛生状態が悪いほど、動脈硬化の目安となる脂肪性物質の蓄積による「動脈の血管壁の厚み」や「血管のこぶ」が増えていることがわかりました。

 血糖値の高い人では、歯周病の進行を表す「歯と歯ぐきの間の溝の深さ」が1 mm深くなると、動脈の血管壁が0.018 mm厚くなることがわかりました。また、血管のこぶができるリスクが18%まで高くなることがわかりました。

 以上のように、口の中の衛生状態が悪くなると、動脈硬化のリスクが高くなることが示されました。歯周病にならないためには、やはり歯磨きが大切です。特に寝る前には、すべての歯を丁寧に磨くことが効果的と考えてられいます。歯磨きをしっかりしていても歯に歯垢がついてしまうことがあるので、年に2,3回は歯医者さんにチェックしてもらうのが理想的です。


参考文献

Yu H et al. Association of Carotid Intima-media Thickness and Atherosclerotic Plaque with Periodontal Status.
J Dent Res. 2014 Jun 16;93(8):744-751. [Epub ahead of print]

この記事を友達に教える
歯周病のリスクが気になりませんか?
自宅でできる遺伝子検査を確認する