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病気・医療

脳卒中を予防するには何を食べれば効果的!?身近なミネラル「カリウム」とは

2015年04月17日 09時00分

 脳卒中は、脳の血管が詰まったりやぶれたりすることが原因で、「くも膜下出血」や「脳梗塞」などもこの脳卒中に含まれます。米国の研究グループは、約9万人の女性を対象として、およそ11年間にわたる調査を行い、あるミネラルが脳卒中を予防する効果があることを報告しました。さてそのミネラルとは?


おいしそうな野菜や果物。カリウム豊富なものを選んでみるとよいかも?(写真:Shutterstock.com)

血流改善効果のある大切なミネラル

 野菜や果物に多く含まれる「カリウム」。生物には欠かせないミネラルの一つで、高血圧予防や筋肉の動き、腎臓における過剰なナトリウムの排泄にも関わっていると言われています。

 カリウムには、血流改善効果があると言われています。血液がきれいになれば、様々な病気を予防することもできるかも?

脳卒中による死亡率減少に効果あり!?

 アルベルト・アインシュタイン医学校をはじめとする米国の研究グループは、2014年10月、カリウムを多くとっていると脳卒中による死亡率が下がることを報告しました。

 脳卒中とは、脳の血管が詰まったりやぶれたりすることが原因で、脳の細胞が死んでしまう病気です。よく耳にする「くも膜下出血」や「脳梗塞」などもこの脳卒中に含まれます。

 倒れて意識がなくなったり、その後の麻痺や寝たきりにつながるなど、後遺症となる場合もあるのです。

「食べた物と脳卒中の関係」を9万人から調査

 研究グループは、50歳~79歳の脳卒中を経験したことのない閉経後の米国人女性約9万人を対象として、およそ11年間にわたる調査を行いました。その調査から食べ物から取るカリウムの量と脳卒中のリスクの関係性を検証したのです。

 調査した人たちは、平均で1日当たり2611mgのカリウムをとっていました。カリウムの摂取量が平均よりも多かったグループは、最も少なかったグループと比較して脳卒中になる可能性が低く、結果として病気による死亡率も低かったのです(※)。

 脳卒中の中でも「脳梗塞」や「脳血栓」といった虚血性脳卒中のリスクが特に低かったそうです。

もともと血圧が高い人はやはり効果が薄い

 血圧との関連を調べると、血圧の高くない女性では、もともと血圧の高い女性より、3割ほど虚血性脳卒中のリスクが低いことが判明しました。同じ量のカリウムを食べ物からとったとしても、高血圧の人では、残念ながらその効果が薄まるようです。

 腎機能が正常に働いていて脳卒中を予防したい人は、高血圧の原因となる塩分のとりすぎに注意しつつ、カリウムを意識して野菜や果物を食べてみてはいかがでしょうか?

 ちなみに、バナナ1本あたりのカリウムはだいたい650mgですので、2600mgをバナナだけでとろうとすると1日4本分くらいは食べないといけません!結構たくさん必要ですね。

 カリウムがたくさん含まれる食材は他にもかぼちゃ、切干し大根、里芋、アボカド、納豆、なつみかん、メロン、ドライフルーツなどたくさんあります。これらの食材を色々組み合わせて食べるとよさそうです。

 ただし、腎機能が低下しているとカリウムを制限しなければいけない場合がありますので、腎臓の悪い方はご注意ください。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Seth A, Potassium intake and risk of stroke in women with hypertension and nonhypertension in the Women's Health Initiative., Stroke.


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