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ウインナー・ハム大好き!毎日食べたい!!そんな人は心臓病に要注意!?

みんな大好きハム・ソーセージ・サラミ
赤身肉とは豚肉や牛肉などのことで、ハム・ソーセージ・サラミなどのことを赤身加工肉といいます。みんな大好きなこれらのお肉ですが、食べ過ぎると心臓病のリスクが高まるらしいことがわかりました。
メキシコ国立公衆衛生院のマーチン・ラジャス氏らの研究グループが、1993年から2008年の間に高血圧を発症した持病のないフランス人女性約1万人を対象に、赤身加工肉を食べる頻度を調査しました。
赤身加工肉を多く食べる人はは高血圧のリスクが
その結果、赤身加工肉を週に250g以上食べる人は、週50g未満しか食べない人に比べると、高血圧になっている割合が2割近く高かったことがわかりました(※)。
この調査では、加工肉でない赤身肉を食べる頻度と高血圧になる割合との関係は見られませんでした。
加工に使われる硝酸ナトリウムが高血圧の原因に
加工肉に多量に含まれるナトリウムが高血圧を引き起こし、その結果心臓病のリスクが上がるとのことです。なんだ加工肉に含まれる塩分か、と思われる方もいるかもしれませんが、このナトリウムとは塩化ナトリウムのことではなく、硝酸ナトリウムというものです。塩分とはまた別の物質がリスクの要因となっていることが、今回の研究で明らかになりました。
ハムやウインナーは、硝酸ナトリウムだけでなく、塩分も多く含まれているので、二つの意味で食べすぎには注意したいところですね。
監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。
参考文献
※ Lajous M, Processed and unprocessed red meat consumption and hypertension in women., Am J Clin Nutr.