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実はアイツと友達になったのは運命!?みんな自分に近い人と仲良くなっている!
友達になっている人同士の遺伝子を調べてみると、まるで親戚レベルに似ている、という報告がありました。遺伝子って本当に不思議です。
写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真:Américo Nunes)
友達になる人には共通点が・・・それって遺伝子が近いのかも
エール大学のChristakisとカリフォルニア大学のFowlerの二人は、とても興味深い研究論文を発表しました。それは、友達となっている人同士は遺伝子がとても似ている、という報告です。
友達になるときに、いちいち遺伝子なんか気にしてる人はほとんどいないと思うのですが、知らず知らずのうちに遺伝子が似た人を選んで仲良くしているということなのでしょうか?
友達はつまり、遠い親戚?
彼らによれば、全遺伝情報(ゲノム)を調べてみると、友人同士は遠い親戚くらいに似ているということです。どのくらい近いかというと、友人の「ひいひいおじいさん」や「ひいひいおばあさん」(高祖父母と言うそうです)が、自分の「ひいひいおじいさん」や「ひいひいおばあさん」と同じ人だった、というくらいに近いそうです。
嗅覚遺伝子はそっくり、でも免疫の遺伝子は似てない!?
とはいえ、それぞれの遺伝子グループごとに分けて見てみると、むしろ仲が良いほど似ていないという遺伝子もあったようなのです。嗅覚に関連した遺伝子群はとてもよく似ていたのに対し、免疫に関連した遺伝子は似ていなかったということです。
もしかして、友達同士は同じ病気にはかかりにくいが、同じようなにおいの食べ物が好きだったりするのでしょうか。それだと、相手が病気になったときも看病しあえるし、趣味が合うので気楽です。一緒に過ごす相手としてはとても理想的なのかもしれません。とても興味深い結果ですね。
そういえば、私が友達になる人は、いつも同じような人ばかり・・・?こうなると、なんとなくいつもそばにいるあいつやあの娘とは、友達になることがはじめから決まっていた運命の相手だったのかな、なんて思えてきます。
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参考文献
Christakis NA and Fowler JH. Friendship and natural selection.
Proc Natl Acad Sci U S A. 2014 Jul 22;111 Suppl 3:10796-801. doi: 10.1073/pnas.1400825111. Epub 2014 Jul 14.