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インフルエンザを治すにはやはり睡眠?遺伝子のはたらきが体を休ませるしくみとは

2015年02月19日 10時00分

できればかかりたくないインフルエンザ、早く治すにはやはり睡眠の力!?(写真:Shutterstock.com)

毎年流行するインフルエンザ

 毎年冬になると流行するのがインフルエンザですよね。インフルエンザの流行のピークは1月~2月。感染すると1~2日の潜伏期間の後、急激に38度以上の高熱が出るのが特徴だといわれています。

 できればかかりたくないインフルエンザですが、マスクやうがいで気をつけていても、かかる人とかからない人がいるのはやっぱり免疫力の違い。普段から免疫力の高い人は、感染しにくい上に重症になりにくいといわれています。

インフルエンザから回復するために遺伝子がはたらく?

 2014年、インフルエンザにかかった体内では自分の体を早く回復させるため、眠らせて休ませるように誘導している遺伝子がある、という興味深い報告がありました。

 米国ワシントン州立大学を中心とする研究グループが報告したところによれば、私たちをウィルスなどから守る「免疫」に関わる遺伝子がこのはたらきに関与しているというのです。

眠らせて回復を早める

 これまでの研究で、正常なマウスがインフルエンザウイルスに感染すると、眠りが深くなることがわかっていました。研究チームは、この眠りには「インターロイキン1受容体アクセサリータンパク質(AcPb)」と呼ばれる遺伝子が関与していると考えました。

 生まれつきAcPb遺伝子が機能しないようにしたマウスと通常のマウスにウイルスを感染させたところ、AcPb遺伝子が機能しないマウスの方が眠りが浅く、あまり眠れなかったこのマウスはインフルエンザで弱りやすく、死んでしまったものもありました(※)。「眠らせる」遺伝子が、ウイルスとの戦いをサポートしている可能性が明らかになったのです。

 この研究はマウスを使っていますが、人間にも同じ遺伝子があることがわかっています。私たちもインフルエンザにかかったらとにかく十分に良く休んで、睡眠をとることが大切ですね。

 そして、かからないことも大切。予防のためにも普段から睡眠不足に気をつけ、健康的な生活で免疫力アップを心がけましょう!


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Davis CJ, The neuron-specific interleukin-1 receptor accessory protein is required for homeostatic sleep and sleep responses to influenza viral challenge in mice., Brain Behav Immun.


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