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がんだけではない受動喫煙のリスク!みんなで守ろう分煙マナー

2015年01月07日 14時00分

吸わないあなたも、受動喫煙には要注意!(写真:Shutterstock.com)

たばこのダメージは吸わない人にも

 たばこを吸うと、心臓、肺、脳、肝臓、鼻、皮膚、などなど体中のいろいろな臓器にダメージがあることが、さまざまな医学研究により証明されています。

 自分は吸わないから大丈夫と考えている人も、近くで吸っている人の煙を吸うと(受動喫煙といいます)、目や喉に痛みが現れるだけでなく、長期間に及ぶと吸っている人と同じように臓器にダメージが出てくるのです。

世界保健機関(WHO)の取り組み

 WHOは、たばこが健康だけでなく、社会、環境、経済までにも悪影響を及ぼすと判断し、現在と将来の世代を守るために、「たばこの規制に関する世界保健機関枠組条約(たばこ規制枠組条約:FCTC)」を2003年に策定、2005年に発効しました。

 主な内容は以下のようになっています。

第6条:需要を減らすための値上げと課税率アップ
第8条:受動喫煙防止のために、飲食店などの屋内施設を完全禁煙化
第11条:たばこによる健康被害についての警告表示を強化
第13条:たばこ広告、販売促進を禁止
第14条:禁煙治療の普及
第16条:未成年者への販売禁止

発行から約10年後のFCTCの効果は!?

 FCTCによりたばこ規制を導入し、人々が受動喫煙をする機会が減った結果、欧米諸国の心臓病は減ったのでしょうか?2014年12月、ルーマニアの研究グループが報告しました。

 それによると、急性心筋梗塞による救急治療室の患者数は、米国では最大40%、イタリアで13%、スコットランドで17%減少したとのことでした。たばこ規制が心筋梗塞を減らすために重要だったことが明らかになったのです(※)。

 日本は2004年に国会でFCTCが承認され、本条約を締結する19番目の国となりました。今後も、受動喫煙に関する取り組みは進められていくでしょう。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Munteanu I, Second-hand Smoking and CV Risk., Curr Treat Options Cardiovasc Med.


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