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免疫力UPで花粉症に効く!?「腸内環境を整える」ってどういうこと?

2020年04月02日 09時00分

腸内環境と免疫力の関係とは?(写真:Shutterstock.com)

 「腸内環境を整えると花粉症によい」ということを耳にしたことはありませんか?また、最近では様々な食品のパッケージのキャッチコピーとしても目に入ってくるかと思います。

 しかし、そもそも腸内環境とは一体何なのでしょうか、またそれを整えることでどんな効果があるのでしょうか?そんな疑問を解決するべく、医師の石原藤樹先生に、「腸内環境」に関する質問をぶつけてみました。

「腸内環境を整える」って、どういうこと?

-まず、そもそも「腸内環境」とは、どこを指すのですか?

 大まかにいえば、大腸の細菌環境のことを指します。「腸内フローラ」ということばを聞いたことはあるでしょうか?これは腸内環境と同じ意味で使われることばです。フローラとは、お花畑の意味ですが、腸内ではありとあらゆる種類の菌が集まり、まるでお花畑のようにひとつの生態系を作っていることを表しています。

 菌自体は、口や胃などにも生息していますが、体内の菌の約99%は大腸に集中していると言われているため、細菌環境は「腸内環境」ということばに置き換えて考えることもできます。

 人間の身体の中にいる菌の種類は3500以上、個数は600~1000兆個以上、重さに換算すると1.0~1.5kg分とも言われているのです。ものすごい数ですよね。

-「腸内環境」を整えるとは、一体どういうことですか?

 まず大前提として、個人によって最適な腸内環境は異なります。そして、その中でいろいろな菌がバランスよくいることが、整った腸内環境だと言えます。ですので、腸によいとされる特定の菌を増やしたからといって「腸内環境を整えた」とはいえません。「腸内環境を整える」ということは、どちらかといえば、よい状態に「戻す」というニュアンスが近いですね。

「腸内環境を整える」と得られるメリットとは?

-腸内環境(のバランス)を整えると、どんな利点があるのでしょうか?

 まだまだ研究段階の分野であるため、それぞれの細菌が持つすべての機能はわかっていませんが、例えば免疫機能を高めたり、脂肪酸や食物繊維を分解したり、身体に必要なビタミンを作ったりするのには、腸内細菌が必要です。

 それゆえ人間は、腸内細菌と共存しながら生きているといっても過言ではありません。つまり、腸内細菌がない状態では、健康的に生きていくことはできないのです。

 腸内環境が整って免疫力が上がれば、アレルギーの改善も見込めます。ですので、よく「花粉症の人は腸内環境を整えましょう」というフレーズが使われるというのは、こういった背景が理由だと思われます。


取材・文
kencom編集部

監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。2015年8月六号通り診療所を退職し、北品川藤クリニックを開設、院長に就任。著書に「誰も教えてくれなかったくすりの始め方・やめ方-ガイドラインと文献と臨床知に学ぶ-」(総合医学社)などがある。

記事提供元
MYCODEの運営会社・株式会社DeNAライフサイエンスのグループ会社であるDeSCヘルスケア株式会社が提供する、ヘルスケアエンターテインメントアプリ「kencom」掲載記事より「免疫力UPで花粉症に効く!?『腸内環境を整える』ってどういうこと?」を一部改編。
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