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食事・生活

寒いからって家の中でゴロゴロしちゃう・・・そのせいで脂肪を減らすチャンスを失う!?

2015年02月20日 13時00分

 体脂肪を減らしたいあなたは是非、寒い時期に運動を!ベージュ色をした脂肪細胞があなたを応援してくれるかもしれません!?


寒い季節、お家でゴロゴロしちゃっていませんか?(写真:Shutterstock.com)

体脂肪は大切!でも体脂肪率を減らしたい人は多いですよね

 体脂肪率とは、体の中にある脂肪全体の割合のことです。体脂肪率が高すぎると生活習慣病やがんの原因になるといわれ、脂肪は健康の大敵だと思われがちです。

 しかし、本当は体にとって大切なエネルギーを蓄えるという、とても大切な役割をもっています。特に女性にとっては適度な体脂肪は必須であり、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌には欠かせないといわれています。

 とはいえ過食になりがちな現代人、やっぱり体脂肪率は減らしたい人が多いですよね。もしダイエットをするなら、体重だけを減らすのではなく、この体脂肪率を効率的に減らすことが重要です。最近では家庭の体重計に体組成計がついているものがあるので簡単に測定ができます。

子供のとき食べすぎなければ一生太らないって本当!?

 以前は、脂肪を蓄えるための細胞(脂肪細胞)の数は子供の時にすべてが決定され、その数が変わることはないと考えられていました。幼少期に栄養をとり過ぎると、大量に作られた脂肪細胞によって、一生脂肪を溜め込みやすい体質になってしまうというのです。

 子供の体は成長に合わせて脂肪細胞が多く作られるようにできており、やはり注意が必要です。しかし近年では、大人になってからも過剰な栄養をとることで脂肪細胞はどんどん増えることがわかってきており、決して油断はできないのです(※1)。

脂肪を熱にかえる「茶色い」脂肪細胞がある

 脂肪細胞は、文字通り「脂肪を蓄える」はたらきをもっていますが、脂肪を「減らす」という全く逆の機能をもつ脂肪細胞があるそうです。

 脂肪を蓄える白色の脂肪細胞(白色脂肪細胞)は、余分な脂肪を摂り過ぎるとどんどん大きくなっていきます。一方、茶色の脂肪細胞(褐色脂肪細胞)は体の中で脂肪を熱に変えて減らしてくれるそうです。この細胞は数が増えることはないのですが、運動などで活性化させることができるのではないかと考えられているのです。

寒い季節こそ運動が効果的!?

 また、第3の存在である「ベージュ脂肪細胞」と呼ばれる脂肪細胞にも注目が集まっています。刺激を与られた白色脂肪細胞が茶色の脂肪細胞に似た細胞に変身し、脂肪を減らしてくれるはたらきに変化するというのです(※2,3)。ベージュ脂肪細胞はまだ研究中である部分が多いですが、運動したりちょっとした冷えを感じたりすることによって現れるといわれています。

 茶色もベージュもやはり、刺激を与えないと働かないということかもしれません。寒い日も家の中に閉じこもらずに、少しは外に出て軽く運動すると効果的かもしれませんね!

体脂肪率は遺伝するの??

 体脂肪率は遺伝するのでしょうか? 多くの人は、遺伝子だけでなく食事や運動などの生活習慣なども親から教えられて引き継ぐため単純ではないですが、脂肪をためこみやすい性質、エネルギーの消費が少ない性質などは遺伝すると考えられています。

 MYCODEでは、あなたの体脂肪率が高くなりやすいかどうかを調べることができます。高くなりやすい傾向をもつ人は、体脂肪を減らすようにさらに気をつける必要があるなど、あなたの体質にあった健康管理ができるようになってきました。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

※1. Spalding KL, Dynamics of fat cell turnover in humans., Nature.
※2. Harms M, Brown and beige fat: development, function and therapeutic potential., Nat Med.
※3. 細川雅史, 脂肪を燃やす二つの脂肪組織, 日本生物工学会誌


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