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あなたはお父さんの若い頃にそっくりと言われるけど、顔はすべて遺伝で決まるの?
あたなは父親似?それとも母親似?
兄弟や親子はやっぱり顔が似ていることが多いですよね。親の若かりし頃の写真を見て、「自分とそっくり」と思ったことのある人は多いのではないでしょうか?
このように、一般的に顔の形は赤の他人よりは親や兄弟に似ており、遺伝の影響が強いと考えられています。では実際に、顔の形は遺伝子によって決められているのでしょうか?
オランダの研究グループは、顔の形を決定する遺伝子を探索し、その成果を発表しました。
鼻の高さや目の間隔などに影響を与えている遺伝子を発見
研究グループは、オランダ、オーストラリア、ドイツに住むヨーロッパ系の、なんと5388人もの人々について、顔のMRI画像から顔の様々な部分を計測し、それを特徴付けている遺伝子を調べました。
結果、今回の解析により、鼻の高さや目の間隔など顔のいくつかの部分について、影響を与えている遺伝子を複数発見しました(※)。
遺伝子から「顔」を描き出せるのか?研究の大きな一歩
一説では、顔の形成にはなんと数万個の遺伝子配列の違いが関わっているといわれており、非常に複雑な仕組みにより顔が形作られていると考えられています。
本グループは、今回の成果はスタートポイントにすぎず、今後は研究対象の人数を増やし、顔の形成に関わる遺伝子の働きについて、さらに研究を進める必要があるとしています。近い将来、科学捜査の現場で遺伝子情報を用いて似顔絵が作成されるという、映画のようなことができる日が来るかもしれませんね。
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監修者
医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。