体質

病気に関する情報、ダイエット、生活習慣や健康に関する情報、そして遺伝子に関する情報など、幅広い医療・健康情報の中から、体質に関する情報をお届けします。

【認定遺伝カウンセラーコラム】「肥満」と「肥満症」は違うの?また、肥満遺伝子との関係は?の画像体質・身体

【認定遺伝カウンセラーコラム】「肥満」と「肥満症」は違うの?また、肥満遺伝子との関係は?

 「肥満」は一般的に使われていますが、「肥満症」という言葉をご存じでしょうか。また、肥満に遺伝子が関与していることは、良く知られるようになりましたが、今回は肥満と肥満症の違いを整理すると共に、遺伝子がどのように肥満に関与しているかについてもご紹介したいと思います。
1)肥満の指標であるBMIとは
 健康管理に肥満の指標(BMI: Body mass index)が良く使われ、Aの計算式によって求めることができます。また、BMI22の体重が最も死亡率・有病率が低い(※1)ことから、「標準体重」として推奨されています...

腸内フローラで健康管理ができる?最新研究から読み解く腸内細菌の機能と可能性【MYCODEセミナーレポート】の画像体質・身体

腸内フローラで健康管理ができる?最新研究から読み解く腸内細菌の機能と可能性【MYCODEセミナーレポート】

 最先端の遺伝子研究や最新の健康トピックに関して、第一線で活躍する講師陣をお招きして開催するMYCODEセミナー。2019年7月は、腸内環境や腸内細菌の割合などが分かる独自の検査キット「Mykinso」を開発・販売している株式会社サイキンソーから、竹田綾取締役CSOと管理栄養士の志田結先生をお迎えして、「腸内フローラ」の基本情報から最新の研究成果、腸内環境を整える生活習慣などについてお話いただきました。


講師:竹田 綾 先生
株式会社サイキンソー取締役CSO。高卒で渡米、フロリダ州立大学で博士号取得(分子生物物理学)後に帰国...

痩せている人と肥満の人では腸内の細菌が違う?!の画像体質・身体

痩せている人と肥満の人では腸内の細菌が違う?!

ご存知ですか?腸内細菌叢
 私たちの体内・体表にはたくさんの微生物・細菌が存在しています。しかし、人はお母さんのお腹の中にいるときは、無菌の状態で過ごしています。では、どこから腸内細菌叢(腸内フローラ)を得るのでしょうか。自然分娩の場合、赤ちゃんの生後2、3日に排泄される胎便の細菌叢は母親の出産前の膣内細菌叢と類似するのに対し、帝王切開での出産の場合、母親の皮膚常在菌叢と類似することがわかっています(※1)。離乳食を食べるようになるとその細菌叢は変化し、成人型の菌種に移行していきます...

実はわきがとも関係があった耳垢のタイプ、あなたのタイプは乾型か湿型のどっち?の画像体質・身体

実はわきがとも関係があった耳垢のタイプ、あなたのタイプは乾型か湿型のどっち?

 耳垢(みみあか)は外耳道にある耳垢腺(じこうせん)と皮脂腺から出る分泌物とホコリや皮膚のアカが混ざってできます。耳垢には殺菌作用や外耳道の皮膚を保護する役割があると言われています。

 そんな耳垢ですが、人によって、湿ったタイプと乾いたタイプに分かれています。
1つの遺伝子が耳垢のタイプを決めていた?
 長崎大学を中心とした研究グループは、耳垢のタイプと遺伝子との関連を調べました...

あなたの遺伝子でもわかる、脳の中で記憶に関わる海馬の大きさは?の画像体質・身体

あなたの遺伝子でもわかる、脳の中で記憶に関わる海馬の大きさは?

 脳の中で記憶に関わっているのが海馬です。日常的な出来事や勉強して覚えた情報などの新しい記憶は海馬に収められます。

 海馬はタツノオトシゴのような形をしており、脳の中心部を囲むようにして水平方向に位置しています。

海馬の大きさと関係する遺伝子があった
 米国のワシントン大学を中心とした研究グループは、海馬の大きさと遺伝子の関係を調べました。研究では、まず約1万人近い人の海馬の大きさをMRIにより測定し、そのデータと被験者の200万箇所以上の遺伝情報を網羅的に比較しました...

日差しが強い日には気になる日焼け、紫外線の種類によって肌への影響は異なる?の画像体質・身体

日差しが強い日には気になる日焼け、紫外線の種類によって肌への影響は異なる?

 紫外線は日焼け、シミそばかすの原因になるだけでなく、紫外線の浴びすぎが皮膚がんや白内障の発症につながることがあるともいわれます。太陽光線に含まれている紫外線とはどのようなものでしょうか?
地表に降り注ぐ紫外線、肌にどのような影響がある?
 紫外線は、その波長によりUVA(320~400nm、長波長紫外線)、UVB(290~320nm、中波長紫外線)、UVC(190~290nm、短波長紫外線)に分かれます。そのうち、UVCは地球のオゾン層が吸収するため、地表にはほとんど届きません。そのため、私たちに影響を与えているのは主にUVAとUVBになります...

いつまでも若く見られたい!見た目年齢はどんな肌の状態で判断されるの?の画像体質・身体

いつまでも若く見られたい!見た目年齢はどんな肌の状態で判断されるの?

 いつまでも若々しくいたい!!特に女性にとっては、永遠のテーマではないでしょうか?顔のつくりや肌の状態と遺伝子の両面から、見た目に関する研究が進んでいます。
人より若く見られるには?
 同年代なのにものすごく若く見える人がいますよね。そもそも、実年齢より若く見られるためのポイントはどこなのでしょうか?

 カネボウ化粧品の研究グループは、人が他人の顔のどの部分を見て年齢を判断しているのかを調べました...

顔にシミができやすい「シミ遺伝子」!祖先のタイプで要注意かどうかわかる!?の画像体質・身体

顔にシミができやすい「シミ遺伝子」!祖先のタイプで要注意かどうかわかる!?

シミのできやすさと関連する遺伝子とは
 ショックですが「シミができやすいかどうかに関連する遺伝子」があるそうです。この遺伝子の名前は「MC1R」と呼ばれ、メラニンと呼ばれる色素の形成に関与しています。この遺伝子にはいくつかのタイプがあり、特定のタイプが日本人のお肌のシミのできやすさと関係しているということから、「シミ型」遺伝子であることがわかったのです(※1)。

 ポーラ化成工業株式会社をはじめとする研究グループは、この遺伝子タイプがシミ型であるかどうかは、日本人の祖先として知られる古代人から引き継いだものであることを報告しました...

大人っぽい、落ち着いた印象を与えるムスク系の香りを感知する仕組みとは?の画像体質・身体

大人っぽい、落ち着いた印象を与えるムスク系の香りを感知する仕組みとは?

香りの影響は絶大!?
 魚、鰻、肉などを焼いているときの香ばしい香りは、私たちの食欲を強烈にかきたてる一方で、臭い匂いは不快感を与えます。香りは、好感や嫌悪感だけでなく、安心感や信頼感などの感情にも影響を与えているそうです。私たちは結構香りに影響されていますよね。
人間はどのぐらいの匂い物質を嗅ぎわけることができるの?
 自然界には数十万種類もの匂い物質が存在しているといわれています。このうち、私たちは数千種類、熟練した調香師になると一万種類もの匂い物質を嗅ぎわけることができるようです...

汗をかくことの大切さとは?無汗症の研究から見えてきた発汗と遺伝子の関わりの画像体質・身体

汗をかくことの大切さとは?無汗症の研究から見えてきた発汗と遺伝子の関わり

汗をかく理由
 汗をかきやすい人と、かきにくい人がいますよね。汗っかきの人は、匂いや脇汗が気になって嫌だと思われているかもしれませんが、私たちが汗をかくのには理由があり、汗をかくことにより体温を一定に保っています。汗をかくことができないと熱中症やめまいを起こしやすく、重症化すると意識障害を起こすこともあります。しかし、汗腺の形成不全や交感神経の異常などが原因で汗をかくことができない「無汗症」という病気の人がいることが知られていました。

 日本とスウェーデンの研究グループは、無汗症の人を調べることで発汗に関わる遺伝子を発見したと報告しました...