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病気・医療

赤身肉に含まれる発がん物質を発見!焼肉食べ放題はほどほどに・・・

2015年03月28日 09時00分

 「焼肉大好きな人~?」はい、今手を挙げた人、食べすぎには十分ご注意下さい!!なぜかというと、牛や豚の「赤身肉」だけに含まれる発がん物質が、このたびの研究でついに突き止められたのです・・・!


焼き肉大好き?でも食べ過ぎには注意(写真:Shutterstock.com)

ご出身はどちらですか?焼肉、好きですか?

 日本人はお寿司やラーメン、カレーに並び、焼肉も大好きですよね!総務省統計局の調査によると、焼肉店は全国に2万軒以上あり、石川県、福井県を中心に本州中央部に多いそうです。また、家計調査では、肉類への年間支出金額1位は京都市で、7位までを近畿圏の都市が独占しています。地域性があるとはおもしろいですね。そして国は、本当にいろいろな統計調査をしているのですね!

でもお肉は食べすぎるとがんになりやすいのです

 楽しい話から一転してしまうのですが、実は牛や豚の赤身の肉を長期間食べ続けるとがんのリスクが上がることが、これまでの研究でよく知られています。ところがその原因が何なのかは不明でした。

 そんな中、米国のカリフォルニア大学サンディエゴ校を中心とする研究グループにより、赤身の肉に含まれる発がん物質が1つ特定されました(※)。その名は、N-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)です。

N-グリコリルノイラミン酸

 この呪文のような名前の物質は、糖の一種で、人間の体内では作られていません。

赤身肉にダントツ多く含まれていた物質に発がん性が!

 研究グループはまず、乳製品、赤身肉、鶏肉、魚、貝、野菜、果物など、さまざまな食品を調べ、Neu5Gcが赤身の肉にだけ豊富に含まれている物質であることを突き止めました。

 Neu5Gcは、赤身肉を食べることにより体内に取り込まれます。するとNeu5Gcは、人間の体にとっては「異物」なので、免疫反応が起き、Neu5Gcを攻撃する抗体が作られます。その結果、「肉を食べるとNeu5Gcが体に取り込まれ、それに対する抗体がNeu5Gcを攻撃する」が、体の中で繰り返され、体は慢性的に炎症している状態にあったというのです。

炎症からの発がん

 研究グループが人間と同じくNeu5Gcを体内で作らないネズミで実験したところ、Neu5Gcに対する炎症が全身で見られました。また、時間をかけてNeu5Gcが肝臓に徐々に蓄積し、それが原因で肝臓がんになってしまったという事です。

 赤身肉の食べすぎは発がんリスクを増やすだけでなく、慢性的な炎症によりひき起こされる、動脈硬化や2型糖尿病などのリスクも高めるのではないかと研究グループは見ています。

 何だか嫌なこと聞いちゃったような気もしますが、赤身肉には体に大切な鉄分やビタミンB12、脂肪燃焼を促すL-カルニチンも豊富に含まれています。日頃食べ過ぎず、さらにバランスの取れた食事をするのがやはり健康には一番という事のようですね。


監修者

医師 石原藤樹先生
プロフィール:1963年東京都渋谷区生まれ。信州大学医学部医学科、大学院卒業。医学博士。研究領域はインスリン分泌、カルシウム代謝。臨床は糖尿病、内分泌、循環器を主に研修。信州大学医学部老年内科(内分泌内科)助手を経て、心療内科、小児科を研修の後、1998年より六号通り診療所所長として、地域医療全般に従事。

参考文献

Samraj AN, A red meat-derived glycan promotes inflammation and cancer progression., Proc Natl Acad Sci U S A.


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