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病気・医療

あなたは知っている?
高血圧の「上」と「下」-血圧と病気の関係-

2015年01月19日 15時00分

Up and down

写真はイメージです。記事と直接の関係はありません。(写真 Kenny Louie/クリエイティブ・コモンズ 表示 2.0 一般)

「上の血圧」と「下の血圧」

健康診断で血圧を測ると「124の78」など、上と下の二つの値が出されるのは、健康診断などで良く知っていますよね。上と下って言いますが、これ一体何の事だか知っていますか?

心臓が血液を送り出すときに血管にかかる圧力を「上の血圧」(収縮期血圧)、逆に、心臓が送り出す血液を溜めるために広がっているときに血管にかかっている圧力を「下の血圧」(拡張期血圧)といいます。日本高血圧治療ガイドラインでは、上が140mmHg以上または下が90mmHg以上だと高血圧とされています。

1億5000万人分を調べた大規模調査!

最近、イギリスのロンドン大学を中心とした研究グループが、血圧と病気についておもしろい発見をしました。上の血圧が高いときと下の血圧が高いときで危険にさらされる病気が違うというのです。このことは2014年5月、世界トップクラスの医学誌「ランセット誌」で報告されました。

研究グループは、1997~2010年の13年間にわたる1億5000万人の電子カルテ情報を基に、30歳・60歳・80歳時点での血圧と、12種類の心臓血管系の病気との関連性を調べました。何て大規模な調査なのでしょう!

「上」の高血圧と「下」の高血圧は違う!

調査の結果、次のことがわかりました。

上の血圧が高いとなりやすい病気:狭心症、心筋梗塞、末梢動脈疾患
下の血圧が高いとなりやすい病気:腹部大動脈瘤

狭心症は、心臓を取り巻く「冠動脈」の内側が狭くなり胸が痛くなる病気で、心筋梗塞はそれが進み冠動脈が完全に塞がってしまった状態。どちらも苦しい心臓病です。末梢動脈疾患は、体のあちこちの血管が狭くなる病気で、腹部大動脈瘤は大事な血管「大動脈」がお腹の辺りで詰まってこぶ状に膨らんでしまう病気。どれも危険な病気です。

さらに・・・!

高血圧は、心臓や血管の病気になるリスクを明らかに上げる事も改めて判明しました。
30歳で高血圧の人は、一生のうちに心臓血管系の病気にかかる確率が正常な人の1.2倍以上で、さらに発症時期も5年早まっていました。

ストレスやたばこが高血圧の原因となる事は良く知られています。加えて寒い今の時期、特に気をつけたいのが「入浴」。熱いお風呂での入浴は、血圧を急に高くする危険性があるので要注意です。浴室の温度を20℃くらいに保ち、38~40℃のぬるめのお風呂にゆっくりつかるのが、リラックスにもつながり、高血圧予防にもなるようですよ。

日々の生活から、血圧には気をつけていきたいですね!


参考文献

Rapsomaniki E et al. Blood pressure and incidence of twelve cardiovascular diseases: lifetime risks, healthy life-years lost, and age-specific associations in 1·25 million people.
Lancet. 2014 May 31;383(9932):1899-911. doi: 10.1016/S0140-6736(14)60685-1.

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